園長のひとこと「雀の巣立ち」

園には燕と雀の巣があり、毎年ここから何羽もの小鳥が巣立ちます。
梅雨の晴れ間、雀が巣立ちを迎えていました。ベランダをチョンチョン歩きまわりながら飛ぼうとするのですが、まだ30CMくらいしかとべません。
親鳥は心配そうに遠くからチュンチュンとせわしなく鳴いて子どもの巣立ちを促しています。
でも一定の距離を保ちながら、決して近寄ろうとはしません。自然界の厳しさを感じました。
この雀が自分で危険を回避し自分でエサを捕れる様になるため、親にできることはここまで。そんなことを言っているようでした。

人間の巣立ちは鳥や動物に比べれば何十倍もの時間がかかります。その間に親にできることはたくさんあります。
褒めること、叱ること、見守ること、世話をすること、教え導くこと。たくさんの「こと」があることに感謝し子育てを楽しみたいですね。